未経験者が一度の転職活動で何社面接を受けるべきかについて
みなさんこんにちは。ゆうです。
このブログでは、30代未経験からSaaS業界へ年収アップで転職した私が、内定を獲得するために実践してきたことについて発信しています。
今回は「未経験者が一度の転職活動で何社面接を受けるべきかについて」私の考えを述べてみたいと思います。
まず結論から申し上げると、同時に3~5社と少数で受けるのではなく、
10社前後大量に面接を受けたほうが良いというのが私の考えです。
現職もある方だと面接対策や日程調整などでなかなかに忙しくなるかと思います。
よく耳にするのは、希望群ごとに2~3社をまずは受けてみて、いずれもダメだった場合は次の群を受けるというやり方です。
たしかに10社も受けるより3~5社のほうが時間にもゆとりができるので、1社ごとにじっくり準備ができそうですよね。
それでも私が10社前後受けることをオススメする理由や、デメリットについてこれから触れていきます。
目次
- 10社前後大量に面接を受けるべき理由
- 面接で落ちてもメンタルに響きづらい
- 複数内定をもらいやすく、結果として年収アップにつながる
- 面接が短期間で上達しやすい
- 一度に多くの面接を受けるデメリット
- 過密スケジュールのため単純に忙しくて大変になる
- 優先順位が低い企業の面接も受ける必要が出てくる
- 企業分析が薄くなりやすい
- 私の媒体別通過率について
10社前後大量に面接を受けるべき理由
冒頭でお伝えした"10社前後大量に面接を受ける"理由について順に述べていきます。
1.面接で落ちてもメンタルに響きづらい
一番心強かった理由です。
私には過去2回転職活動で挫折した経験があるのですが、その際は受けたい企業数をある程度絞り、多くても一度に5社同時進行となるように進めていました。
経験を直接活かせるような業界や職種の選び方であればそれでも問題なく進むと思います。
しかし、私の場合はいずれも業界・職種ともに未経験の領域を応募していました。
結果、面接が上手くいかず、選考が進んでいた5社とも落ちることに。
残り1社となる前に追加で企業へ応募をしていくのですが、当時は永遠に終わらないような錯覚に陥りました。
残っている企業の面接に対するプレッシャーが尋常ではなかったことも鮮明に覚えています。
ある程度チャレンジングな転職活動とわかっていながら、根拠のない自信があり、少数精鋭で攻めてしまっていたわけです。
一度に多くの選考が進むのでたしかに忙しかったですが、その分落ちても次がある安心感がありました。
志望度の高い企業に落ちたとしてもダメージが以前より少なかったです。
なので、選考中の企業数を増やしておくと、面接時のパフォーマンスに悪影響が出にくいです。
2.複数内定をもらいやすく、結果として年収アップにつながる
全く行く気のない企業から内定をいただいても意味はありませんが、志望度の高い企業からなるべく多くの内定を同時期にもらうことで年収アップにつながります。
なぜなら、他社の提示金額を伝えることで、年収を容易に引き上げられるからです。
ご存じかもしれませんが、転職活動では内定をいただいた後「オファー面談」で年収や勤務開始時期について交渉を行います。
私も転職活動を行っていて面白いと思ったのが、内定をいただく前と後では立場が一気に逆転する現象が起きる点です。
常に求職者と企業の立場は対等であるべきですが、実際はそうではありません。
面接を受ける側は圧倒的に立場が弱いです。
ですが、内定通知をいただいた後は、正式に内定を受諾するのか、辞退するのか、決定権は内定者にあります。
今まで立場が弱かったのが嘘みたいに強くなるのです。
当然ですが、それは企業側にどうしても入社してもらいたいと思っていただけることが前提です。
オファー面談の段階で提示される年収は決定しているので、最終面接後にエージェント、もしくは企業の採用担当者へ他の選考中企業について伝えておくことがポイントです。
何の根拠もなく高い希望年収を伝えても、ただ印象を悪くしてしまう可能性があります。
実際に他社から提示されている金額を伝えることで、交渉を優位に進められます。
そのため、一度に大量に選考を進め、複数内定をいただく確率を上げておくことをオススメします。
3.面接が短期間で上達しやすい
とてもシンプルな理由ですが、沢山面接を受けるので面接が上達しやすいです。
ここで、模擬面接を受けて準備をしておけば良いと思われた方もいらっしゃると思います。
転職活動でどこかしらエージェントに登録すると間違いなく模擬面接の案内がくると思います。
私も模擬面接はエージェントと2回行いました。
たしかに気づきもありましたが、個人的にはそこまで意味がなかったように思えます。
なぜなら、模擬面接をエージェントの方と行い、
「特に問題ないので、この調子でいけば一次面接は通過しそうですね」
と言われた矢先落ちたからです。
その言葉に慢心してしまったのか、本番は緊張してアピールし切れなかったのか、たまたま面接官との相性が悪かっただけなのか。
理由は不明ですが、面接中の手ごたえが全くなかったのはたしかです。
模擬面接を受けることで何が怖いかというと、エージェントのフィードバックに頼り過ぎてしまう危険性です。
エージェントの言葉を信じるがあまり、自分の頭で考えなくなる恐れがあります。
本番の面接を通じて、本質的な改善を自分自身で促せないと面接突破は厳しいです。
勿論他人の評価を誠実に受け止めることは大切ですが、結局のところ落ちて一番損をするのは自分自身です。
絶えず本番を経験し続け、粗削りながらも自分自身で面接の質を磨き上げていくしかないのです。
幸い、現在はWeb面接が主流です。移動時間や交通費が発生しない分、言ってしまえば己の時間が許す限り面接が受けられます。
企業側への感謝を忘れず、経験値を積み上げる場として活用しましょう。
「量は質を凌駕する」という言葉があります。
面接を受け続けると、ハマった回答、そうでない回答、自分が本当に大事にすべき軸など、たしかな手ごたえを感じ始めます。
初対面の方と何度も何度も面接を行うことは大きなストレスがかかりますし、ましてや面接で落とされるとなるとショックで落ち込む時もあると思います。
ですが、そういった苦しい局面から逃げ出さずにやり抜くからこそ、明るい未来が待っているのだと私は信じています。
恐れずに何度もチャレンジあるのみ。
一度に多くの面接を受けるデメリット
続いて、経験上デメリットと感じた点について述べていきます。
1.過密スケジュールのため単純に忙しくて大変になる
そのままの内容ですが、選考中の企業が多すぎるとスケジュール管理や事前準備やらで物凄く忙しくなります。
私は一児のパパでもあるので、現職+育児がメインで、ひと段落がついたら面接対策&面接本番と落ち着く暇がありませんでした。
面接は多い日で一日に3社受けたこともあります。
転職活動終盤は、6日間連続で面接が入っていたことも。
その分、面接が入っているからこそ"もう恐れずただただやるしかない"と腹を括れたのも事実です。
ある種の面接ハイのような状態になるので「ハードルが高そうだからどうせ受けても落ちるだろう」と変に弱気になることもありませんでした。
志望度が高い企業が落ちたところで何のその。
10社を超える企業のうち1社落ちたとしても、気に病まなくなります。
行きたかった企業なだけに悔しいのに変わりはありませんが(泣)
2.優先順位が低い企業の面接も受ける必要が出てくる
面接を続けていくと、会社や面接官のフィーリングが非常にマッチするなどして志望度が上がる企業が生まれる一方、相対的に優先順位が下がる企業も生まれます。
つまり、そこまで気乗りしない状態でも面接を受けなくてはいけない状況が、選考中の企業が多い場合発生しやすいです。
優先順位が低いまま受けて良いものなのか、億劫になるタイミングもありました。
私も実際に最終面接や内定を複数社辞退しています。
ですが、さまざまな企業の面接を受けたからこそ、見識が深まり、結果的に第一志望の企業に納得感が生まれます。
例えば、企業のブランドイメージばかりが先行してしまい、有名企業だから優先順位が高い、という理由だけで決めてしまうこともあるのではないでしょうか。
冷静に比較検討ができる環境をしっかり用意しておくことで、自分自身の軸や将来のビジョンと照らし合わせて、納得のいく企業選択ができます。
3.企業分析が薄くなりやすい
一つの企業にかけられる時間が少なくなると「とりあえず理念やミッションを調べておこう」と分析が甘くなる可能性があります。
また、闇雲に10社も20社も選考を進めてしまうと、自分がどの領域に進みたいのかがブレてしまいます。
そのため、面接官に軸が伝わりにくくなり、結果として通過率が下がってしまいます。
内定をもらい、転職することが目的になっていないか、今一度注意が必要です。
応募自体はエントリーボタンを押せばすぐに行えます。
だからこそ、なぜ転職活動をするのか。転職を通じて何を実現したいのかはっきりさせておきましょう。
転職活動の目的に沿って、応募する業界や職種をある程度絞れば、企業分析も重なる部分が増えますし、職務経歴書や想定回答もパターン化することができます。
私の場合、面接回数が10回を超えてきたあたりから、希望職種や業界に応じて回答内容を柔軟に切り替えられるようになりました。
インプットも大切ですが、繰り返し声に出す機会が増えたことで、知らず知らずのうちに理解度が深まったのだと思います。
私の媒体別通過率について
参考までに、私の媒体別通過率を載せておきます。
()内の%は、一つ前のフェーズを母数として計算しています。
内定率は応募数が母数です。
~type転職エージェント~
応募:12社
書類選考通過:7社(58.3%)
一次面接通過:3社(42.8%)※1社 一次面接辞退
二次面接通過:2社(66.7%)
最終面接合格:1社(50.0%)※1社 最終面接辞退
内定:1/12社(8.3%)
~doda~
応募:13社
書類選考通過:3社(23.1%)
一次面接通過:0社
内定:0/13社(0%)
応募:8社
書類選考通過:5社(62.5%)
一次面接通過:5社(100%)
二次面接通過:3社(60.0%)
最終面接合格:3社(100%)
内定:3/8社(37.5%)
~BIZREACH(ビズリーチ)~
応募:1社※スカウト
⇒最終面接通過(100%)
~総計~
応募:34社
書類選考通過:16社(47.1%)※スカウト含む
一次面接通過:9社(56.2%)※1社 一次面接辞退
二次面接通過:6社(66.6%)
最終面接合格:5社(83.3%)※1社 最終面接辞退
内定:5/34社(14.7%)
媒体別の所感については追って別の記事でご紹介します。
書類はエージェントが厳選してくれたもののみ紹介を受けるので、通過率はだいたい50%と事前に説明を受けていました。
特定業界に特化した担当者に引き継がれるので、ただ紹介を受けるだけでなく、業界知識や該当企業について教えていただけたことも大きかったです。
数字だけ見るとJACリクルートメント一強ですが、これは私のエージェント活用方法が関係しているかもしれません。
type転職エージェントやdodaはSaaS業界以外の企業も応募しています。
そのため、通過率に影響が出ている可能性があります。
ちなみに、最終的に私が選んだ企業はBIZREACHのスカウト経由の企業です。
エージェントを3社も利用しておきながら、このような結果に収まるとは思ってもみませんでした。
もしBIZREACH経由の1社だけであれば、変にプレッシャーを感じて力を発揮し切れなかった可能性があると振り返ります。
だからこそ私には意味のある戦略でした。
「書類選考の通過率はせいぜい10~20%ですよ」
とdodaの担当者さんに言われたことを鵜呑みにして、30社ほど応募(6社選考に進む計算)したのですが、私には当てはまりませんでした。
思いのほか書類選考が通過してしまい、ピーク時は11社並行して選考を進める事態に。
実は、元々狙って大量に受けていたわけではなかったのです。
しかし、結果的には大量に受けていたからこそ、第一志望の企業へ年収アップという最高の結果で内定をいただくことができました。
確実に再現性をもたらすとは言いづらい内容かもしれませんが、何か一つでも参考になれば幸いです。
転職活動を通じてどうしても叶えたい夢があるのであれば、腹をくくり、大量に面接を受けてみてはいかがでしょうか。
以上「未経験者が一度の転職活動で何社面接を受けるべきかについて」でした。
長い文章となってしまいましたが、ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。